お食い初め写真（百日祝い）

お食い初め（百日祝い）とは、「子どもが一生食べ物に困らないように」との願いを込めて、100日～120日前後に行うお祝い行事です。平安時代から行われている歴史のある伝統行事で、地域によって「百日祝い」「歯がため」「真魚（まな）始め」などと呼ぶ場合もあるようです。
一般的な儀式としては、鯛、赤飯、香の物、吸い物、煮物などの「一汁三菜」を用意し、ごちそうを食べさせるまねをする「お食い初めの儀式」と、歯が石のように丈夫で硬くなるようにと願いを込めた「歯固めの儀式」を行います。
赤ちゃんの口元にお箸を運ぶ役目は誰がいいのか、食べさせる順番はどうすればいいかなど、細かい決まりや作法はありますが、決まりをすべて守る必要はありません。お祝いの気持ちを込めることが大切です。

お食い初めの撮影では、祝い膳と撮影するパターンや、寝相アートなどを撮影するパターンがあります。自宅でも撮影できますが、スタジオなら、祝い膳や着物、可愛らしい小物なども揃っているのでおすすめです。歯固めの石も一緒に撮影した場合は、自分たちで神社の境内から拾い、消毒するなどして備えましょう。
注意点としては、百日祝い（お食い初め）のころから人見知りが始まる赤ちゃんもいること。人見知りが始まってからの撮影は大変なので、実績豊富なスタジオを選ぶか、人見知りが始まる前に撮影を済ませておきましょう。

お食い初め（百日祝い）の衣装は、正式には小袖とされており、男の子は黒やグレーの地に鶴や松などの縁起物を、女の子は朱色の生地に花柄や束ね熨斗などの絵柄に、それぞれ金糸・銀糸であしらわれている着物を選びます。しかしながら最近では、家族のお祝いとしてカジュアルな格好で行う人の方が多いようです。
撮影プランを用意している写真スタジオでは、タキシード型のロンパースや、ベビー用ドレス、チュールスカートなどが人気です。日本古来の行事として着物を着せたい場合は、袴型のロンパース＋はちまきなどもおすすめ。
窮屈な恰好では赤ちゃんも疲れてしまうので、鶴や亀などの縁起物の刺繍が入ったスタイを付けたり、スタイを蝶ネクタイに変えてみたり、女の子ならヘアアクセサリーを付けるなど、「プチおしゃれ」をするのもいいですね。